大貫コーディネーターが実施したセミナーのアイキャッチ画像

「最近よく聞く『ChatGPT』や『生成AI』って、いったい何だろう?」「うちみたいな中小企業でも、仕事に活かせるものなのかな?」――そんな疑問や興味をお持ちの経営者様、人事担当者の皆様へ。

先日開催した「生成AI活用セミナー」では、多くの方が抱えるこのような疑問にお答えし、明日からすぐに試せる具体的な活用法のヒントを多数ご紹介しました。今回のブログでは、セミナーの要点をぎゅっと凝縮し、参加できなかった皆様にも役立つ実践的なポイントをお届けします。

今回のセミナーで講師を務めた大貫コーディネーターは、「生成AIは、仕事を奪うものではなく、むしろ私たちの仕事を楽にしてくれる優秀なアシスタントです」と語ります。多忙な経営者の皆様が、本来の創造的な仕事に集中するための時間を生み出す――そのためのAI活用には、いくつかのコツがあるようです。

ここでは、セミナーで語られた「仕事が変わる!生成AI活用の3つの鉄則」をご紹介します。

鉄則1:難しく考えない!まずは「遊び倒す」感覚で触れてみよう

「AI」と聞くと、なんだか難しそう、専門知識が必要そう…と感じてしまうかもしれません。しかし、講師は「まずはゲーム感覚で遊び倒してみてください」と強調します。

なぜ重要なのか?

多くの生成AIツール(ChatGPTやGeminiなど)には無料版があり、気軽に試すことができます。 難しく考えずに色々触ってみることで、「こんなこともできるんだ!」という発見があり、自社の業務に活かすアイデアが自然と湧いてきます。

具体的にどうすれば?

「今日の夕飯の献立を考えて」「静岡県のおすすめ観光スポットを教えて」といった、仕事とは関係ない簡単な質問から始めてみましょう。AIとの対話に慣れることが、活用の第一歩です。

鉄則2:面倒な作業はAIにお任せ!「考える時間」を生み出そう

日々発生する細々とした事務作業。これらをAIに任せることで、経営者や担当者は、より重要で創造的な業務に時間を使えるようになります。

なぜ重要なのか?

経営者の時間は有限です。定型業務を効率化することで、事業計画や新しいサービス開発といった、会社の未来を作るための「考える時間」を捻出できます。

具体的にどうすれば?

セミナーでは、以下のような活用事例が紹介されました。

  • ビジネスメールの作成: 謝罪やお断りなど、少し気の重いメールの文面も一瞬で作成してくれます。
  • 資料のたたき台作成: セミナーの構成案やプレゼンテーションの骨子をAIに作ってもらい、人間は内容のブラッシュアップに集中できます。実はこの日のセミナー資料も、ほとんどAIが作成したものだそうです。
  • 議事録の要約: 長い会議の録音データから、要点だけを抜き出してまとめる、といった作業も得意です。

鉄則3:「どう頼むか」が超重要!AIを優秀な部下に育てる指示出しのコツ

生成AIから期待通りの答えを引き出すには、「指示の出し方(プロンプト)」が最も重要です。 曖昧な指示では、AIも曖昧な答えしか返せません。

なぜ重要なのか?

AIは感情を持たないため、こちらの意図を正確に伝える必要があります。 具体的な指示を出せば出すほど、AIは優秀な部下のように、的確なアウトプットを返してくれるようになります。

具体的にどうすれば?

指示を出す際は、「誰に」「何を」「どんな目的で」「どのように」といった5W1Hを意識するのがコツです。 例えば、SNSの投稿文を依頼するなら、単に「投稿文を考えて」ではなく、「美容室が、20代女性向けに行う夏の新キャンペーンを宣伝するための、Instagram投稿文を3パターン考えてください」のように、具体的に条件を指定します。 一度で完璧な答えが返ってこなくても、対話を重ねることでどんどん精度が上がっていきます。

まとめ

生成AIは、もはや一部の専門家だけのものではありません。日々の面倒な作業を効率化し、新たなアイデアの壁打ち相手にもなってくれる、中小企業にとっての力強い「相棒」です。まずは無料のツールで「遊び倒す」ことから始めてみてはいかがでしょうか。